ポレポレ坐 お知らせ

2018.12.15 徹と徹の部屋vol.3 (徹の部屋vol.45)

2018.10.17
イベント

徹と徹の部屋vol.3 (徹の部屋vol.45)

■日時:2018年12月15日(土)18:30 open / 19:00 start
■出演:岩下徹(舞踊家)、齋藤徹(コントラバス演奏・作曲)
■料金:予約2,500円、当日3,000円(ワンドリンク付)
■予約 電話:03-3227-1445 Mail:polepoleza@co.email.ne.jp

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岩下徹さん、ジャン・サスポータスさんをワークショップにお招きしたことがあります。
おふたりは、山海塾・ピナ・バウシュ舞踊団との長年にわたる活動で知られ、
世界中が新しい時代のダンスとして刮目した活動の中心にいました。
そのおふたりが異口同音に「自分はテクニックがないのです」とおっしゃったので驚いてしまいました。

私は病を得て、副作用による痺れ・浮腫み、手足の硬化、筋肉の衰えなどで、
思ったように演奏はできません。「こうしたい」のにできない、「ああしたい」のにこうなってしまう、という状況が続いています。

なり始めの頃は、「テクニック」が落ちたな~これじゃ40年前の初心者と同じだわな〜と
諦観せざるを得ませんでした。リタイアも考えねばと、とても哀しい気持ちでした。
しかし、お世辞かも知れませんが「前より良いよ!」「ビンビン伝わってくるよ」と
言ってくれる人も複数いらっしゃいました。
2回の「徹と徹の部屋」も大きな励ましになりました。
音にならなかったもの、でて来れなかった音達も加わって伝わっているのかな~
とも想像しました。それを思うとテクニックとは、単に「自己満足」の領域かもしれません。

やれることとやれないことの統合した一人のニンゲンとして、楽器を前にし、
岩下徹さんと対峙する!そんなことができるのか、私は何をやるのか?
ワクワクドキドキ、いやある意味イノチガケです。
楽器を持たずに演奏家がどうやって立っていられるか?という
海童道の詰問がまさにこの目の前にあります。

「テクニック」には、1:基礎技術(現在に至るまで、関わってきた人達の業績・歴史と願い・夢)があります。
科学における「基礎研究」と似ていて一見無駄なことも多い。
そこから、2:「自分の言いたいことが実現出来る技術があれば良いのでは」という考え、
さらに3:「自分の言いたいことを超えたものが来た時にそれを受け止めて自分を通すことができる方法」としてのテクニックも有り得ます。
自分の思ったとおりは、実はツマラナイし、たかが知れています。自己満足でしかありません。

岩下徹さんは、よく、自分を投げ出す、自分を通して出てくるものに従う、とおっしゃいます。
長年、きびしく身体を鍛えていらっしゃるのは、そのためかと推察します。
「その時のために準備をしている」と推察できるのです。私は最近それを強く感じています。
その時・その場でのできる限りのあらゆる情報を汲み取って、
身体と心を開いてなげだして「即興」的に処理する、それしかありえない!

当分、一期一会、総力戦・持久戦が続きます。
何はともあれ、いま・ここに生きていることを寿ぎ、愉快に、堂々と、ポレポレ坐に立ちたいと強く思います。
この状態での私を受け入れてくださっている岩下徹さんとポレポレ坐に深く感謝します。

齋藤徹
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岩下徹(舞踊家)http://www.iwashitatoru.com/
国際的な舞踏集団<山海塾>ダンサー。
ソロ活動では<交感(コミュニケーション)としての即興ダンス>の可能性を追求。
1957年東京生まれ。82~85年石井満隆ダンスワークショップで即興を学び、
83年ソロ活動開始。かつて精神的危機から自分のからだを
再確認することで立ち直ったという経験を原点とするソロダンスは、
等身大のからだひとつで立つことから始まり、
場との交感から生まれる即興として踊られる。
代表作に、「放下」、「みみをすます」、音楽家との即興セッション等。
1989年より滋賀県/湖南病院(精神科)で医療の専門スタッフと
共にダンスセラピーの試みを継続実施中。日本ダンスセラピー協会顧問。
桜美林大学、滋賀県立総合保健専門学校非常勤講師。


齋藤徹(コントラバス演奏・作曲)http://travessiart.com
ダンス、舞踏、演劇、美術、映像、詩、書、邦楽、雅楽、能楽、
西洋クラシック音楽、現代音楽、アストルピアソラなどタンゴ、
ジャズ、即興音楽、韓国やアジアのシャーマニズムと深く関わってきている。
アジアとヨーロッパを繋ぐ「ユーラシアン・エコーズ」「オンバク・ヒタム」、
ジャン・サスポータスとのダンスシアター「私の城」などを継続中。
1994年アヴィニオンの国際コントラバス祭に招かれ、
この頃から頻繁にヨーロッパに行き、ミッシェル・ドネダ、
バール・フィリップスらと演奏を展開している。
神奈川フィルの委嘱で2つの二重協奏曲を作曲、演奏。
上智大学・早稲田大学などで講義、障害者との共演・ワークショップ。
世界各国でのコントラバス祭に招待されワークショップや演奏を行う。

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