ポレポレ坐 お知らせ

2017.9.15 ECフィルム連続上映会13「口をめぐるものがたり」

2017.07.20
イベント

20世紀の映像百科事典
エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ(ECフィルム)を見る

本上映会シリーズは、20世紀を代表するこの壮大な映像アーカイブを
今に生きる私たちの目線で読み直し、虫干しして、
多彩な分野の人々との対話を通して新しい息吹をふき込む試みである。
これらの映像の中に、私達の未来に必要な宝物を見つけられるかもしれない。

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連続上映会13「口をめぐるものがたり」

■ゲスト:赤坂憲雄(民俗学者)
     三上敏視(音楽家、神楽・伝承音楽研究家)

ECのインデックスめくる。さまざまなタイトルの中から、
「お!これは」と目が止まったものを次々にピッアップしていく。
一見気ままに選んだタイトル。しかしそれは、赤坂憲雄さんの、
今まさにホットな思索の跡をあぶり出すようなものになった。
「食べる/交わる/殺す」ことに埋もれた不可思議な繋がりとは何なのか?
いのちの根源との遭遇をめざした思索の書「性食考」を書き終えて間もない
赤坂さんと観るEC映像は、私達の前に新しい姿で立ち現れるに違いない。
もうひとりのゲストは神楽研究をライフワークとする音楽家
(なんと、赤坂さんとは高校の同級生でもある)三上敏視さん。
彼がセレクトした口琴や歌の映像と並べてみると見えてきた「口(くち)」という共通項。
食べ、語り、口ごもり、歌い、キスし、震える...口。
あまりにも身近なこの身体を改めて意識しつつ、
気ままな映像の旅をごいっしょしましょう。

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〈上映プログラム〉
【口移しでの給餌】(南西アフリカ/カオコラント/ヒンバ族)1973-77年撮影 5分 サイレント
【ムングゴンナの女たちの豚の解体と調理】(西ニューギニア中央高地/アイポ族)1976年撮影 30分30秒
【犬とのつきあい(餌の口移し なでる 寄生虫除去】(西ニューギニア中央高地/アイポ族)1970年撮影 10分 サイレント
【農家の夕食】(中央ヨーロッパ/チロル)1966年撮影 16分30秒 サイレント
【イセーの口琴の合奏】(バリ島/カランガセム地区)1973年撮影 6分30秒
【サンヒアンとケチャ踊り】(バリ島/カランガセム地区)1926年撮影 5分 サイレント
【シャーマニズムの踊り】 (北西パキスタン/ギルギット/ダート族)1955/56年撮影 4分 サイレント
【楽弓の伴奏による王女マゴゴ・カ・ディヌズルの三つの歌】(南アフリカ/ナタール/ズールー族)1968年撮影 10分

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■日時 :2017年9月15日(金)18:30開場/19:00開演
■予約:03-3227-1405 event@polepoletimes.jp(ポレポレタイムス社)
■料金:予約:1,500円/当日:2,000円(ワンドリンク付)
公益財団法人下中記念財団、ポレポレタイムス社 共催

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エンサイクロペディア・シネマトグラフィカとは?
ECフィルム=「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」は、
世界中の知の記録の集積をめざした映像による百科事典です。
1952年、ドイツ・国立科学映画研究所で、科学映像をめぐる一大計画が始まり、
以後数多くの研究者・カメラマンが世界各地に赴き、
現在は失われた暮らしの技法や儀礼などの貴重な記録を含む、
3000タイトル強の映像アーカイブを制作しました。
演出や解説、BGMを徹底的に避け、比較を可能にする体系的な映像を目指して
作られたECフィルムは、20世紀の民族誌映像のひとつの型を作ったとも言われています。
制作されたECフィルムは各国機関に渡り、日本でも1970年より下中記念財団によって、
アジアで唯一のフルセットの映像が管理・運用されています。
現在もECフィルムの日本国内での上映、教育的な利用については、
(公財)下中記念財団が権利を持っています。

▼本上映にあたり
「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」の映像群からは今、
動物、人間がどのようにして生きているか、また、生きる上で必要なものは何か、
という普遍性が見えてきます。本上映シリーズでは、
ゲストと一緒に映像の中に記録された世界を旅するように見ていきます。
テロップやナレーションでの説明はなく、じっと観察するように映し出される映像。
そこから受け取るものは、人それぞれに違うかもしれません。
観察し、気になったことから思索を深めていく。
クリックひとつの検索ですぐに答えにたどり着ける便利さの中で失いがちな、
探究心くすぐる時間をお楽しみください。

URL:http://ecfilm.net/

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▼ゲストプロフィール
赤坂憲雄(あかさかのりお)
学習院大学教授、福島県立博物館館長、遠野文化研究センター所長。
民俗学をベースに東北の文化や歴史を掘り起こす「東北学」を提唱。
震災後は東日本大震災復興構想会議の委員を務め、東北の復興について、
積極的に発言を続けている。著書に『異人論序説』、
『東北学/忘れられた東北』、『岡本太郎という思想』、『震災考』ほか多数。

三上敏視(みかみとしみ)
音楽家、神楽・伝承音楽研究家
多摩美術大学美術学部非常勤講師。
日本のルーツミュージックとネイティブカルチャーを探すなかで里神楽に出会い、
その多彩さと深さに衝撃を受け、辺境の神楽を中心にフィールドワークを続けている。
著書に別冊太陽『お神楽』、『神楽と出会う本』(アルテスパブリッシング)など。
映像を使って神楽を紹介する「神楽ビデオジョッキー」の活動も各地で行う。
音楽活動では細野晴臣&環太平洋モンゴロイドユニットに太鼓、ギター、ディジェリドゥーで参加。
MICABOX名義でアルバム『ひねもす』をリリースするなど広く活躍している。

■共催:公益財団法人 下中記念財団(平凡社の創立者下中弥三郎を記念し、教育・出版に関する助成を実施)、ポレポレタイムス社
■企画:EC活用委員会/下中菜穂(エクスプランテ)、丹羽朋子 (FENICS)、ポレポレタイムス社
■協力:川瀬慈(国立民族学博物館)、岡田一男(東京シネマ新社)、NPO法人 FENICS
■デザイン:大橋祐介

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